米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は4日、ナショナル・パブリック・ラジオ(NPR)とのインタビューで、8月の米雇用統計が良好な内容だったものの、米経済の新型コロナウイルスからの回復は今後長い道のりとなり、金利が長期間低水準にとどまるだろうと述べた。 同議長は「きょう発表された雇用統計は良いものだった」としながらも、「完全雇用に戻るには新型コロナを収束させる必要がある」と語った。8月の米雇用統計では失業率が8.4%に低下し、市場予想(9.8%)より改善された。 議長はまた、新型コロナ危機で大きな打撃を受けた米国民を支援するために失業者や中小企業への一段の支援が必要になるかもしれないと指摘。「われわれはこうした人たちが全ての財産を失ったり、転居を余儀なくされたり、家族とともに住居から立ち退き引っ越すことを放置すべきでない。これは新型コロナの感染拡大抑制にも良いことではない」と述べた。 金融政策に関しては、金利が何年も低水準で推移すると予想していると発言。「われわれは米経済が長期間低金利を必要とすると考える。それは経済活動を支援する」と指摘した。 米国株の水準にはコメントし
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